地域によって偏りのある整形外科医の数

整形外科医の数は、果たして多いのか少ないのか。
整形外科分野の医師数そのものは決して少なくありませんが、患者数と整形外科医師募集案件の多さを考えれば、やはり足りていないと言えるでしょう。

求人の数は非常に多い整形外科分野。
数千を超える医師募集案件が常にありますから、転職を考えた時に選択肢が少なくて困るということはないはず。
これが整形外科の求人事情の一面です。

次に注目したいのは、地域差です。
例えば、単純に整形外科の医師数を見たときでは、東京や大阪、神奈川や愛知などの大都市には多くの医師がいることがわかりますが、では、これらの地域で医師が足りているかと言えば、決してそんなことはありません。

10万人あたりの医師の数を見たとき、東京は決して多い方ではありませんし、大阪は深刻な状況とは言えないものの、神奈川や愛知は整形外科分野の医師が不足していると言ってもいいでしょう。

では、これが求人事情に反映されているかと言えば、判断が難しいと言わざるを得ません。
医師の数が足りていない埼玉県や千葉県、茨城県などでは高収入が期待できる医師募集案件もしばしば見られますが、では逆に医師がある程度確保できている四国地方では高収入案件が出ていないかと言えば、そんなことはないのです。
医師数が単純に求人事情に反映されるわけではない、この点は押さえながら求人チェックをする必要がありそうです。

医師数の少ない地域への転職は有りか無しか

大きな視点で見れば、医師の数が足りていなければいないほど条件のいい求人が出ているわけではないことは上で説明した通りですが、視点を狭めてみれば、医師の数が少ない地域には高収入案件が多いこともわかります。

通常給与額が多くなりがちなクリニックや診療所。
しかし、医師不足が深刻な地域では病院でも年収1,000万円台の後半から2,000万円程度の求人が出ていることもあり、それだけ医師を確保したい思いが現れていると言えるでしょう。

医師の数が不足している地域への転職、これには一定の意義があるのではないでしょうか。
高収入が狙えるということ以外にも、例えば多くの症例に出会えたり、それだけ経験を積むことができたり、そして地域貢献ができるという考え方を持つことができれば、大きな意義を見出せるはずです。

ただ、エリアによっては十分な設備が整っていない病院がどうしても多くなる傾向があるため、最新医療に携われるかどうか、この点とのバランスも重要なポイントとなってくるでしょう。

医師が転職を考える際には、やはり自らのキャリアと向き合うことが大切。
それは過去のキャリアはもちろん、今後のキャリアプランとも向き合った上で、そして上記のような整形外科医の求人事情も考慮し、どう行動するかを決める必要がありそうです。